はらぐろでなく、赤いです。

【今治南クラス】本日のできごと

 気候も暖かくなり外出の機会も増えてきました。お馴染みの弁天泉公園に行くことも多くなりましたが、生き物も徐々に多く姿を見せてきてこどもたちもアミを片手に池まわりを見回っています。

「先生、小さい魚🐟がおる。メダカかな?」「アメンボとかもよけおる」と4月上旬の雨続きで池の水もちょうどいいくらいに増えて水草や小さい生き物の数も増えています。

 そんな中「先生、黒いトカゲみたいなのがおる👀」との事で目を凝らすと、珍しや!イモリらしき生き物が一匹。児童が頑張って捕まえていますがなかなか捕まえられません。

 ちょうど公園にくつろぎに来られていた年配の男性が児童の様子を見て「みんな下手やなぁ、わしが捕まえてみちゃろ」と笑いながら上手に捕まえてくれました。

 真っ黒いイモリですがお腹だけが赤い色であることや昔は数が多かったが今は数が全国的に数が減っていることなどを話してくれています。キートに帰ってから調べたところでは準絶滅危惧になっている生き物でした。

 珍しい生き物を見たので児童からは「持って帰って飼いたい」と希望がありました。しかし年配の男の方から「連れて帰って飼ってもええけど、イモリなんかは変温動物言うて体の温度が変わるやつじゃけん。人間が体を触ったら『熱い!』って火傷みたいになるんよ。そんなんで死んでしまうかもしれんけれどもえんかなぁ」と問いかけています。

 初めてお話しする方でしたが、児童たちはお話をきちんと聞いて「やっぱり逃がしてあげる」と池にリリースしています。

 年配の男の方と児童とがお話をしていく中でどうするのが生き物にとってよりよいのかを考えるきっかけを作っていただけたように感じました。弁天泉公園は地域交流ができる場所とあるともに地域猫や池に住んでいる生き物の命を考えるきっかけになる場所になっているので、キート今治南クラスでは大事な場所になっています。

今後も珍しい生き物がまた見つかるかもしれませんが、どのように扱うのが生き物にとって1番幸せなのかを考えてもらいながら公園での遊びを進めたいと考えています。