突然ですが、質問です。
皆さんは
①前屈をして手のひら全体を床につける
②片足立ちをして10秒キープする
③踵を浮かさずに屈む
④耳の後ろまでバンザイする
ができますか?
これらは、私たち人間が日常生活を送る上で必要な筋肉を使ってできる基本的な動作です。
どれか1つでもできない場合、生活に何らかの支障が出ていることでしょう…(全員が該当するとは限りません。)
①前屈
背中から股関節にかけての連動した動きができているかを確認できる動作です。
できない場合…
太もも裏の筋肉が硬く、背中〜腰の柔軟性が低下している可能性があります。また、太もも裏の筋肉は膝下まで繋がっているため、膝にも負担がかかり、ケガのリスクが高まります。
②片足立ち
体幹を使ってバランスをとれるかが確認できる動作です。
できない場合…
体幹が弱く、バランスがとりづらい状態です。体幹が弱いと頭が後ろにいってしまい、腰を反らせた姿勢となり、腰痛を引き起こす原因となってしまいます。足の筋力不足やバランス感覚の乱れが原因の場合もあります。片足立ちができないと死亡リスクが2〜4倍といった報告も😱
③ 踵を浮かさずに屈む
足の各関節の連動した動きを確認できる動作で、重心位置の変化に応じて体幹を使ってバランスをとれるかが確認できる動作です。
できない場合…
膝や足首などどこかの関節の可動域に制限が起こっている=柔軟性が低下していることを示します。それは何を意味するか…動作に制限が起こり、躓きやすいなどケガが多くなるリスクがあります!そして❗️重い荷物を持ち上げるときにギックリ腰になりやすい可能性が😱
④ 耳の後ろまでバンザイ
肩や腰の柔軟性が確認できる動作です。
できない場合…
肩コリや腰痛はありませんか?
猫背になっていて、呼吸が浅い可能性があります。その結果、イライラしやすい、疲れやすいなどの影響が😱
近年、和式トイレの利用や床上での生活が減り、椅子での生活が中心となっています。その結果、屈めない(屈むと後ろに転んでしまう)児童が増えているというニュースも報道されています。
こどもたちはただ今成長段階✨
現在の柔軟性や生活様式が今後の姿勢やバランスなどに深く関わり、将来の身体や精神症状に影響してくると思われます。
そのため、現状のこどもたちの柔軟性を確認し、どこの柔軟性を鍛えていったら良いかを把握するために、これら4つの動作をこどもたちに行ってもらいました。こどもたちが楽しく挑戦してくれるよう、時間に余裕のある夏休みにスタンプラリーという形で行いました。
できない=ダメと思ってしまう児童もいますので、できない人もいること、今は成長段階でこれからできるようになる可能性もあることなどを事前にお伝えしています。
学校で行われるスポーツテストのようにできた段階に応じて点数化するとこどもたちも頑張れ、毎年行っていくことで私たちも成長がわかりやすいと思い、点数化してみました♪
しかし、低い点数を気にする児童もいますので、そういった児童のスタンプラリー用紙には点数は記載せずに、点数の目安表に記載して職員のみが把握できるようにして実施しました。
結果…運動能力が高いと思っていた児童が屈めなかったり、普段の動作の感じから屈むのは難しそうと思っていた児童が屈めていたりと、大きな発見∑(゚Д゚)がありました‼︎
今回の結果を基に、個別療育のプログラムを立案し、基本動作能力の向上、身体・精神症状の軽減、ケガのリスク減少に繋げられたらと思います。そして、来年度もスタンプラリーを実施し、成長を確認できたらと思っています(о´∀`о)
🍀おまけ🍀
待ち時間にドキドキ!ワクワク!ゲーム感覚でものさしキャッチにも挑戦してもらいました✨