お菓子の袋を(破って)開けられず、いつも職員に「開けてください」とお願いをしている児童がいました。
お菓子の袋を開けるためには、指先の細かな動きと、指先の力が必要となります。
そのため、指先を使った遊びをたくさん行い、それぞれの指を別々に動かす分離運動を促したり、指先の力をつけたりする必要があります。しかし、それだけでは、お菓子の袋を開けられるようにはなりません。
ポイントは右手と左手で違う動きをするということです☝️なぜなら、お菓子の袋をあけるときには片手は押さえる役割、もう片手は引っ張る役割をします。もしくは片手は後ろに、もう片手は前に動かす必要があるからです。
でも、お菓子の袋で練習すると…
・お菓子を何個もあげられない💦
・できない(と思っている)物を使って何度も練習をさせられる→イヤだ!
・(おやつ前に練習すると)早く食べたい!
・(おやつ後に練習すると)早く遊びたい!
・お菓子の袋の幅の問題から何度も練習できない
・1つの袋を何度も破るとお菓子のクズが落ちて机上が汚れ、手もベタベタになる
などの問題があります。
🌀お菓子の袋での練習は難しい…🌀
それより何よりも、こどもはやりたくないことはやりませんし、楽しくない遊びはしません。何かを達成するためには、こども自身がその内容を自分でできるようになりたい!と思って練習する、もしくはやりたいと思ってやった遊びをしたら実はその内容を達成するための動きに繋がっていた、という状況が必要不可欠です。
もちろん、お菓子の袋を開けるという動作は、必ずしもこども自身が自分でやらないといけないというわけではないので、お菓子の袋にハサミで切り込みを入れたり、職員が少しだけ破って残りを破ってもらったりする方法もあります。
しかし、✨初めから終わりまで1人でできるようになってほしい!✨との職員の(勝手な💦)思いから、こっそりその動作に繋がるものを学習の一貫として学習ファイルの中に入れ込んでしまいました😁
その方法とは…
「連なった薬包(薬が入っている袋)を破る」です!
点線が入っているので破りやすくなっています。点線のある部分を破るときのあのビリビリと破れる感覚、こどものみならず大人も好きですよね!?無地の薬包だと楽しくないので、児童の好きなキャラクターを描いてみました✨(絵心はおいといて…笑)
先ほど、「左右で違う動きをする必要がある」と言いましたが、お菓子の袋の中央の重なっている部分は破りづらいですし、指と指とが離れていると力が伝わりにくいので、お菓子の袋のどの位置を破るのがよいか?や、どのように持てばよいか?などもこどもに伝える必要があります。
何日か練習を重ね…
「先生、開けてください」と言われましたが、「最近練習してるからやってみる?」と声をかけますと「うん」と言ってここ最近は挑戦してくれていました。直ぐには開けられませんでしたが、自分で開けることができました👏
そして、今日…
職員にお願いすることなく、自分で開けることができていました(◎_◎;)‼️
成長に感動です🥺😭😭