どっちが早くできるかな?

【今治南クラス】本日のできごと

学習室で隣同士になって学習を進めています。

どうやら同じ宿題の掛け算プリントをどっちが早いか競走しているようです。百マス計算の掛け算のプリントです。やや掛け算の苦手なAさんと算数が得意なBさんとで競争しています。2人で話し合いをして決めたと話していました。

Aさんは一人で掛け算のプリントに取り組む時には「分からん。適当でエエ?」とたまに職員に尋ねながら取り組むことがあります。Bさんは算数が得意ながらも手の力がAさんに比べて弱いので、字を書く速さが少し遅めじ感じです。そんな2人の掛け算競争✏️

鉛筆を貸し合ってから「用意、スタート‼︎」

2人の途中経過を見ましたら、どっちも同じくらいの速さで掛け算の答えを書いています。いつにも増して集中して取り組んでいる雰囲気が、後ろ姿から窺えました。結果はBさんが早かったのですが、Aさんとは1秒も離れていないくらいでした。「今日は遅かったけど、次は頑張る。練習しとく」とAさんは職員に話しています。

掛け算が算数の学習の中で大きな一つの山場ですが、勝ち負けというよりも楽しく競争しながら一緒に学習を取り組むのも、やる気持ちや集中力を発揮できる時もあるのかと感じました。仲間との競争や切磋琢磨による成長を「ピア効果」と言いますが、より高いモチベーションを上げたり、より高いレベルを目指したりできるようです。今日はその一コマを見ることが出来ました。

児童には学習だけでなく、いろいろな療育場面でピア効果が持ってもらえるよう工夫していくとともに、私たち職員もピアラーニングを取り入れてお互いを高め合っていきます。