明日は3月11日ですが、児童から「先生、昨日やったのもう一回聴きたい」とリクエストがありましたので演奏しました。
12年前、ちょうど私が今使っているフルートを手に入れた年に東北大震災があり、楽団の演奏会を見送るか実施するか検討したことを覚えています。
児童たちが生まれる前の出来事なので、もちろんあの震災の事ははっきり知らないのですが、中には「大きい地震があったんよね」と手を上げて答えてくれる児童もいました。
今日は震災に遭われた方への気持ちと共に、児童たちも1年、2年と少しずつ自分なりの花を咲かせて成長したように感じましたので、リクエストに答えて演奏しました。
私達は児童の支援に携わっています。生き辛さに直面しても児童が将来に向けた願い、そして希望をもちながら、静かに穏やかに前を向くことを後押しすることの大事さを演奏しながら感じました。
演奏後に「先生、なんか泣きそうなかった」と初めて曲を聴いて思いを伝える児童がいました。去年は自分の思いを他の人に伝えることが苦手だった児童です。クールダウンとした始めた演奏ですが音楽を聴く事で、自己表現を広める一つのきっかけにも役立っているように思います。
来週の月曜日もまた「違う曲をして欲しい」と希望がありましたので、土日に曲選びをします。
